■篠原沙里とはどんな人?
下河辺美知子が篠原沙里と出会ったのは、2001年6月、ア
メリカ東海岸の大学町でのことでした。いわゆるNN病患者 として現れた篠原に、下河辺は、直江庸介という架空の人 物に取り付かれた者同士として感応するものを感じ、二人
は共同で研究を続けてきました。文学批評理論、ことに精 神分析批評の洞察を使うことは共通した手法ですが、下河 辺が研究者として科学的・客観的分析という立場に立つの
に対し、篠原は一ファンとしての心情を中心に言説をつづ っていきます。二人の書くものが相互に補いあい、ドラマ 『白い影』、中居正広さん、SMAPというグループの魅力が
ますます明らかになっていくことを願っています。 ■テレビドラマ「白い影」
多発性骨髄腫という難病を誰にも知られず、レントゲンに
写る白い影を追いながら、一人で病状の経過を記録し続け
る外科医、直江庸介。医者という立場にあるがゆえに自分
の余命を知りうる彼は、肉体の滅びの過程を医療に委ねる
ことが出来ず、自分の手で完結させるために支笏湖に身を
投じる。看護婦志村倫子には遺書としてのヴィデオレター
を残し、同僚の医師小橋には自分のデータを委ねた直江の
存在は、遺された者たちにそれぞれの思いを抱かせる。
■NN病とは?
2001年1月から3月に放映されたテレビドラマ「白い影」 (TBS)の視聴者の中で、このドラマに魂を奪われたと 自称するファンたちが自らに付けた病名。外科医直江庸介
と主演中居正広の頭文字を重ねてNN病という。インター ネットの電子掲示板(BBS)内で言われ始めた言葉。 自称NN病患者によると症状は以下のとおり。
・ 直江/中居の姿を見ないと禁断症状がおこり、無意識に ヴィデオの再生ボタンを押す ・ 次のセリフ、次の音楽がわかっているのに、涙がじわっ と出てきてしまう
・ 「白い影」について語らずにはいられず、「白い影」関係B BSに一日一度はアクセスする ・ 日常の動作、言動に「白い影」のシーンを真似してしま う
・ テレビで中居正広の出る番組を追いかけてしまう ・ 「白い影」に出てきた場所へ実際に行って、直江の面影を 追ってしまう |